最終回 第10話 ウチの娘は彼氏が出来ないのセリフ名言
- 碧
-
決めないといけないのかなー。
このまま、この時、時のままにいたいなー。
なんで人生って前に前に進むんだろう…後ろにも下がれないんだろう…
この、今っていう時の中にいたいなー。
ずっといたいなー。
- わたる先生
-
頑張って空ちゃん。
人生で巡り会えないかもしれないよ。
そんな関係。
- 空
-
父ちゃんは、空の写真を毎日撮りながら、空はどんな女の子だと想像してたんだろうか。
こんなで、私、がっかりされなかったんだろうか。
- 市ノ瀬
-
僕の中で空は少しずつ育っていきました。
お誕生日は教えてもらえませんでしたが、僕の中で少しずつ大きくなっていきましたよ。
まさか、会えるとは思わなかった。
- 漱石
- 僕と一緒にニューヨークに来ませんか!?
- 碧
- ごめん。漱石。私いけない。
- 漱石
- 僕を振りたかったんですね。
- 碧
-
違う。言いたいのは、ここから。
キミと出会った頃、私はもうダメかと思ってた。
オワコンだと思ってた。
終わったコンテンツ。
でも、私はコンテンツじゃない。
人間だ。心をもつ。
心は動く。そして、言葉が出てくる。
その言葉は、物語は、また誰かの心をうつかもしれない。
私は人間だから、書き続ける。
それをキミが気づかせてくれた。
あの時、漱石が、キミが。私とこの仕事をするためにこの業界に入ったと言ってくれた。
そして、あの時泣いてくれた。
あの涙だけで、私はこれからも、書いていける。離れても応援しています。
ずっと味方です。私を忘れないでくれ。
私、これから、千円札を見るたびにキミのことを思い出すよ。
- 漱石
-
碧さん、千円札、夏目漱石終わりました。
もう、野口英世です。
- 空
-
母ちゃんは、すごいよなー。
甘えながら、人を切る。
私を忘れないでくれ!と言いながら、ニューヨークには行かない。
さすが、恋愛小説の女王。
女のプロ。
- 碧
-
私は、恋愛小説と呼ばれるものをずっと書いてきたけれど、本当は思ってる。
恋に走る女にはなれないし、ならないだろうってことを。
王子様が迎えに来て、どこに行くかわからない白馬に乗ることはできない。
私は、自分の行く場所は自分で決める。
自分の足で歩く。
もしくは、自分でビジネスクラスを取る。
誘われてどこかに行くような女じゃなくなった。
良くも悪くもそれが、私。めんどくさいな私。でも、ここが私の基地だ。
- 光
-
もし、母ちゃんが沖縄に行っても、俺はいる。
俺は東京にいる。
母ちゃん、ニューヨークに行ったとしても、俺は東京にいる。
- 碧
-
母ちゃんの前には、3つの女の子がいます。
前を歩いていきます。
母ちゃんは、その子の足元が心配です。
いくつになっても、まだ。
茨の道なら、人生が茨の道なら、尚更、母ちゃんは、まだその子を見守ってたいです。
もう少しの間、その子を見守ってたいです。
ずっと見守ってたいです。
離れたくないです。
- 市ノ瀬
- モノクロの活版の文芸誌に、カラーページが増えました。
第9話 ウチの娘は彼氏が出来ないのセリフ名言
- 漱石
-
碧さん、ある時代を生ききり、大衆に深く記憶された作家だけが、時代遅れになることができるんです。
作家が本当の意味で時代遅れか、どうかは、今、ちゃんと生きのいい新作が書けるかどうかだと、僕は思います。碧さんは、大御所にもならず、気持ちも錆びない、そして、勢いもある。
そんなあなたを見ていると、時代の方が先に置いていくんじゃないかって、思います。
- 漱石
- パンに負ける俺…
- 空
-
右から四番目の世界。
私の生きている世界は、
たくさんある世界の中の一つ、
っていう意味。
- 市ノ瀬
-
碧さんは、向日葵みたいな人だった。
夏のヒマワリ。あなたと一緒にいた1週間が、僕の人生のカラーページです。
- 市ノ瀬
-
碧さん、例えば僕ら、やり直しませんか!?
もしくは、始められませんか!?
第8話 ウチの娘は彼氏が出来ないのセリフ名言
- サリー
-
足場が悪いくら闇で、誰の手を掴みたくなるか、
誰にすがりたくなるか、
それが恋とは・・・
思っていない可能性が高い。明るく晴れたハワイで誰と海に入りたいか、を恋だと思っている可能性が高いです。
- 光
-
大体、僕に宣戦布告みたいなことって意味不明だと思います。
恋愛って二人のことでしょ?
二人の密室の出来事ですよ。
第三者はそこには入れない。
- 光
- 彼女のことが好きなら、彼女に言えばいいでしょ。
- 市ノ瀬
-
自然の中で、岩にぶつかったり、
波に揉まれたり、砂浜に打ち付けられたりしながら、
時が経つごとに、流木は強くなっていきます。旅をする中で、強くなっていく。
ぶつかったり、傷つけられたりしないと、強くなれない・・・
- 空
-
母ちゃんに聞きました。
なんで、売れて、ブレイクして絶頂期に芸能界を辞めたんですか?
- 市ノ瀬
-
芸能界というか、役者ね。
つまんなくなっちゃったんですよね。
売れたら・・・。
- 市ノ瀬
-
カーン。終了っていう音がして、
売れてるとか、売れてないとか
数字に振り回されて、朝から晩までスケジュールが入る。
マネージャーが衛生を取り巻く惑星みたいに、
僕を取り囲む。大きな家を買う。
そこから動けなくなる。
あげくに、台本に書かれているセリフさえ、不自由に感じました。なぜ俺は思っても無いことをいわないといけない?
ロボットか。
- 市ノ瀬
-
小さな世界ですね。
10本の指がそこで動く。
半径10センチ。僕は世界中の流木を拾います。
それぞれ、形が違う。
それぞれの歴史が違う。
流れてきた歴史。
- 空
-
それは、母ちゃんの仕事は流木を拾うのとは違う。
世界は無い。小さい。
母ちゃんのこの小さい頭の中だけだ。
脳みそだって、そんなに入ってないかもしれない。
- 空
-
でも、そこから作られた世界は、とてつもなく大きい。
無限大だ。
いろんな人を幸せにする。
- 市ノ瀬
- いい子に育ちましたね。
- サリー
-
昔の男の懐かしい匂いがする。
私、比べてるの。
俊一郎さんんも胸の中と、漱石の胸の中、
どちらが安心するか、どちらが私のいる場所か?
- サリー
-
恋に時なんか無いから。
戻るときは戻るし、
時、平気で飛び越えるから。
- サリー
-
昔の男の胸の中は
恋とは違うから。古巣でちょっとね、鳥が羽を休ませるもんなの。
- サリー
-
空ちゃん、暗闇で手を伸ばしてみて。
キミの手が誰かの肩に触れて安心する。
それが空にとって一番必要な人だよ。
- 市ノ瀬
-
僕は売れていろんなものを手に入れたので、
今度はいろんなものを捨ててみようと思いました。お金を捨てました。
寄付しました。家を捨てました。
全部捨てました。でも流木を拾う。
嘘です。
流木を広い集めたのは10年くらい前。その間いろんな事をしました。
南の島の民宿で働いてみたり、歌を歌ってみたり、
路上でストリートミュージシャンみたいに。ありとあらゆる事をしたな。
ありとあらゆる所に行きました。
- 市ノ瀬
-
空さん、
お金がなくても生きていきます。人がいればいいんです。
自分を助けてくれる人がいれば、
自分が助けたいと思う人がいれば。もちつ、もたれつ
いろんな所を旅しながら、
いろんな人と知り合って、
なんとか、食べるに困らず、
朝起きて働いて、夜がきたら
少し美味しいものを食べて寝て。
- 市ノ瀬
-
僕は家を捨てました。
そしていろんな所を転々としました。
どこにだって住める。
世界中を自分の家にしたのです。
第7話 ウチの娘は彼氏が出来ないのセリフ名言
- 空
- 母ちゃん、私、母ちゃんの娘じゃないの?
- 空
-
私はAB型。
母ちゃんはO型だよね。
O型からABって生まれない。
母ちゃん、誰?
- 碧
-
君を抱き上げた。
そしたら、君あったかくて、あったかくて、あったかくて
私も、なんだか、そのあったかいことに涙がポロポロ、こぼれてきて
たまらなくて、目が覚めたっていうか、
生きていこうって
「この子、育てよう」って思った。
- 光
-
捨てられた子供と・・・
ごめん死のうとした水瀬碧、二人とも命拾いしたっていうことだよね。
そんな運命の出会いってあるんだねー。
それって一層、産むよりすごくない?
- 空
-
母ちゃん私を抱き上げた時、
その日初めて上を向いて、今日は晴れだったと気づいて、
その空の青さに泣いたって。
だから、私に空っていう名前をつけた。
- 空
-
そしたら、私、血液型なんて、血のつながりなんて、
どうでもいい気がしてきて、なんか逆に、そんなところに私が捨てられてて
死のうとしていた母ちゃんを救えて、
私、樹海に捨てられててよかった。
と、さえ思った。
- 空
-
空は母ちゃんの命だな。
だってお前がいたから、母ちゃんは生きようとしたんだし、生きてこられたんだ。
- 空
-
ずっと同じじゃなくてもさ、いいんじゃね??
寄り添う気持ちさえあれば、くっつくよ。形はいびつでも。
- サリー
-
いや、それ捨てられたんじゃないと思う。
私、その光景こんな風に浮かぶ。
- サリー
-
お母さんが森に行くとさ、
ピカーンって光ってて、それはそれは可愛い赤ちゃんいるの。「かぐや姫」
空ちゃん、かぐや姫みたいなんだもん。
可愛くて髪黒くて、和風で。
月に帰っちゃいそうな感じあるもん。空ちゃん、捨てられてんじゃないよ。
空から降りてきた天使だよ。
それをラッキーガールの母ちゃんが見つけたんだよ。かぐや姫、月に帰んなよ。
ここにずっといてくれ。
- 空
-
一つあるとすれば、私の中で一つ引っかかることがあるとすれば、
母ちゃん、あの人、水瀬碧は、絶対、自分から死のうとはしないんじゃないかな。ゴキブリのように殺されない限り生きる。
そう、生命力の塊のような。
- 碧
-
この子、幸せになるために生まれてくるんだよ。
だから、私はそれを助ける。
- 碧
-
命がけで産んでもらってて、なんという!
鈴さんに謝れ!この世はそんなに君に厳しいか、辛いか。
この世は生きるに値しないか?
鈴さんが、どんだけ辛い思いをしてあなたを産んだか!
- 光
-
空が壊れそうで心配です。
俺もいい年して泣くとか、情けなさすぎて
- ゴンちゃん
-
いいんだよ。まだ二十歳かそこらだろ。
人生長いんだから、子供のふりしてないとけ。でも空の前では泣くなよ。
- 光
-
もちろんです。
その覚悟はできています。
- ゴンちゃん
-
よし、それじゃあ今泣いとけ。
男同士の秘密だ。
内緒にしておいてやる。
- 空
- 私、私、母ちゃんの娘がよかったーー!
- 空
-
母ちゃん、ありがとう。
今までありがとう。
- 空
-
今まで育ててくれて。
ありがとう。
感謝します。
- 碧
-
ええー、嘘。
これからも育てたい。
いや、もう育ったのか?
二十歳だから。
- 空
-
いや。そういうことでもなくて、自分の娘でもないのに、育ててくれた。
やっと自分の気持ちの整理がついた。
無理やりつけたとも言えるけど。
お礼を言わねばと思った。
第6話 ウチの娘は彼氏が出来ないのセリフ名言
- 碧
- 君がいなくなると困る。
- 漱石
- 光栄です。
- 碧
- そういう意味じゃなくて。
- 漱石
- 待ってください。
- 碧
-
ちょっと待ってー
今、私の人生でものすごいことが起きてない?
こんな風な拒絶って私、一生傷になるんじゃないの?
大丈夫なの?私?この先生きていけるの?
- 碧
-
美味しければ、どちらでも。
そう私たちは、ファジーなの。グレーなの。黒でも白でもないグレー。
赤でも白でもないピンク。
青でも白でもない水色。
- 空
-
忘れないよ。
私は、母ちゃん、忘れないよ。いつだって。
- 空
- そう言わないと、母ちゃんが遠くに行くような気がした。
第5話 ウチの娘は彼氏が出来ないのセリフ名言
- サリー
-
私は、女の人を信用できない。
私の人生に女はいらない。
- 空
-
信用しなよ!
信用できる女もいるよ!
- サリー
- じゃあ、君のこと信用していい。
- 空
- いいよ。
- サリー
- 友達になってくれる。
- 空
- 私で良ければ。
葵、空の会話
- 空
- 恋は終わるか
- 碧
-
終わるから美しいっていうこともあるからね。
でも、親子は終わらない。
友達も終わらない。
- 空
-
終わらない関係っていいな。
ん!?でも、結婚したら、男と女も終わらないのか!?
- 碧
-
3組に1組は離婚する。
3組に1組は、親子の縁を切っていると言う話は聞かない、もんなー。
- 空
- なるほど。親子最強だな。
第4話 ウチの娘は彼氏が出来ないのセリフ名言
渉を空がフった後の空の心情
- 空
-
生まれて初めて、男の人に「さよなら」と言って席をたった。
なんか、どっかのヒロインみたいな気分になった。ちょっと気持ち良かった。
悲しいが9、気持ちいいの1
心の配分。
碧と漱石の会話
- 碧
-
ねえ、私の代表作は次の作品なのよ。
今度の作品がいつだって一番、素晴らしいハズなの。
- 漱石
-
碧さんは、落ちこぼれなんかじゃないです。
ティファニーです。時の流れや、世の中のから騒ぎやそういうものに負けない本物です。
世代を超えて、人々から愛されるそんな小説を書きます。
碧のギャグ
- 碧
- ないないなナイルワニ。
光と未羽の会話
- 光
-
もうなんか俺、
そういう人の心とか
自分の心とか試すような
もてあそぶようなことやめたい。シンプルで、簡単でいたい。
漱石と碧との会話
- 漱石
-
才能は神からのギフトです。
全力で守ります。それが僕の仕事だから。
ゆうとと漱石の会話
- 漱石
- ゆうとさん、こっちの方がいいと思います。
- ゆうと
- だろ。素人でもそう思うよな。
- 漱石
- 素人でも心はあるし、感じる力もあります。
- ゆうと
- 悪い。
- 漱石
-
アレンジの善し悪しは趣味じゃないと思っています。
正解がある。
より良いものを探すのは僕らの仕事です。ゆうとさん、さっき曲が死ぬとおっしゃってました。
あなたの曲に命があるように、物語にも命があります。
あなた方のやろうとしていることは、物語を、
水瀬碧を殺すことです。
あなたなら、わかるんじゃないですか。
命があると思われるものを生み出すために、どれだけの苦労や、悩みの時間があったか。
楽しいだけじゃ、作れない。
- ゆうと
-
わかってたよ。
こんなのありえねえって。俺は餃子屋でドブネズミみたいにバイトして、時給900円のフリーターだったけどさ、
その頃から、水瀬碧の小説は本当に好きだったんだよ。言葉が、宝石みたいにキラキラしててよ。
ごめんなさい。
先生に謝っておいてください。
第3話 ウチの娘は彼氏が出来ないのセリフ名言
未羽と光の会話
- 光
-
嘘つきだね。
未羽さん。
- 未羽
-
ん?嘘が半分、本当が半分。
君の家庭教師してたのは本当。
いとこというのは真っ赤な嘘。あのね。嘘つくときのテクニック。
本当のことを半分くらい混ぜる。
- 光
- あの人、本命なの?
- 未羽
-
んーん。そうでもない。
検討中?物色中?トライアル期間
- 光
- 返品するんだ?
- 未羽
- もうすぐさ、30じゃん。
- 光
- 見えないけど。
- 未羽
-
見えんかもしれんばってん、
30いっとると、嫁にいきたいとよ。
もう恋とかよかったい。
仕事疲れたけん。
ラクしたかー。
- 光
- ラクしたいと?
- 未羽
-
東京きて、それなりに頑張って、磨り減って、なんか、心使うの疲れちゃったんだよね。
ヒカルくんも、いろいろ彼女いるんでしょ?
- 光
- うん。もちろん。
- 未羽
-
ねー、ひとりの人ずっと好きとか、恋とか面倒くさいよね。
綺麗な子と遊べたら、それでいいじゃん。
小学校が廃校になると知って落ち込む空
- 空
- 好きなものが、ずっとそのままあり続けるってことはないもんだな。
- 碧
-
好きな場所だったか?小学校?
そりゃよかった。
- 空
- だから、かーちゃん、ありがとう
- 碧
- え?何?
- 空
-
あの、象印がいる間、うちをここに住めるようにしてくれて。
あの象印もいつかはなくなるかもしれない。
- 碧
- まあな。形あるものは、いつかは滅する。
- 空
-
だったら、形あるうちは大事にしたい。
見ていられるうちは、見ていたい。
触れるうちは触りたい。
- 碧
-
ふふふ。
君、酔ってる?
- 空
- 母ちゃん、今、EXIT見てたろ。
- 碧
-
うん。見る?
兼近、カッコイイ。
- 空
-
今日の仕事はおしまいか?
今日は「主婦の味方社」の
「リトルビューティー」の締め切りじゃないか?
- 碧
-
うっ・・・。あ〜
誰か金だけくれないかな〜?遊んで暮らしたーい。
- 空
- こら。
- 碧
- ふっ。
- 空
-
母ちゃん、
母ちゃんは私のために、やりたくない仕事してる?
- 碧
- え?
- 空
- ものを書く仕事は大変そうだ。
- 碧
-
ふう。違う。
君にはむしろ、感謝している。あんたがいなかったら、こんな辛い仕事とっくに辞めてる。
ホステスか?それも気が利かないから向かない。
のたれ死んでる。あんたがいてくれてよかった。
あんたがいたから、頑張れた。人のために
誰かのために何かやれるって
幸せなことなんだよ。自分のために頑張れることは
たかがしれてる。
・・・気がする。
- 空
-
母ちゃん、いいこと言ってるぞ。
いつか使えるんじゃないか?
書いといたほうがよくないか?
- 碧
- そうだな。携帯にメモ。
空と光の会話
- 光
-
恋ってもっと気まぐれだよ?
不意に来るもんでしょ?
あっ 今のは ちょっと
シェイクスピア パクってます。
ゴンちゃんと碧の会話
- 碧
- 嫁に行くのやめませんか?
<母ちゃんは大事なところでセリフを間違えた>
- 碧
-
あっ あれ?
「嫁に行くの」っておかしいね。
フフ 嫁はもらうほうだ うん。
- ゴンちゃん
- 碧
- 碧
- えっ?
- ゴンちゃん
-
ごめん。
だから、俺 あの・・・。
<ゴンちゃんは容赦なかった>
<こういう時は
「ヤダ 冗談よ 言ってみただけ」
・・・と言える余白を残すのが
大人の男ってもんだ
ゴンちゃんは
いつまでも小学生だった>
- ゴンちゃん
- もう 青葉さんとお見合いして。
- 碧
- あ〜 もう済んだんだ お見合い
- ゴンちゃん
-
豊田のおばちゃんにも 進めてくださいって。
だから・・・。
お前の気持ちには応えられない
すまん!
<何か知らないけど
徹底的にフラれた形になった
母ちゃんである
まるで積年の思いを打ち明け
断られたような
甘い風夜の誘われて ふわりと
発した母ちゃんのひと言は
取り返しのつかない
大告白大会となり
容赦のない「ごめんなさい」という
鉄板の失恋ワードで返され
彼女は
深い深いマントルに届く穴の中>
漱石と碧の会話
- 碧
-
何で 何で 何で 何で!
何で私が あんな猿に
フラれなきゃならないの!
- 漱石
- 猿なんですか?
- 碧
-
そうよ!猿よ!
そりゃ 見てくれは悪くないわよ。
小学校の頃から この辺の バスケ教室のエースでさ
球技大会で女の子たちに キャーキャー言われてでも 頭の中 猿だよ あいつ。
私 同じ学習塾だったんだけど ゴンちゃん
つるかめ算なんて全然分からなくて
泣くくらい分かんなくて勝手に鶴亀ウサギ算にしちゃうし。
そんなん 誰も解けない
誰も解けない鶴と亀で精一杯なのにウサギまで
- 漱石
-
ムカデじゃなくてよかったですね
新たに参入するの。
- 碧
-
九九だって
5の段で覚えるの飽きちゃって、
- 漱石
- 九九は覚えた方がよかったな。
- 碧
-
バレンタインに
チョコレートもらうじゃん。その日に自分家
男友達いっぱい 呼んでガッツガツ
みんなで食べちゃうの。
何ていうかデリカシーのかけらもないの。1個も、もらえなかった
かわいそうな男の子とかも
呼んじゃって
ガンガン食べろ 食べろって。その子たち「何で 俺 おこぼれ もらってんだろう?」って
一層 惨めな気分になるんだけど
まあ しょせん 小学生だから
「うめえ!美味しい!」
・・・みたいなことの方が
勝ちゃって そのうちに
「おだや」の焼きそばとか
たい焼きとか食べ始めて
おばちゃんも大判振る舞い!まあ 私も男子に混じって 食べてたけど。
- 漱石
- 碧さん 何言ってんですか?
第2話 ウチの娘は彼氏が出来ないのセリフ名言
- 光
-
明るく、さわやかでイケメンの光るが
俺のパブリックイメージだ。
俺は大学で自分のブランディングに成功した。
それを捨てる気はない。
- 空
-
かわいこちゃんと、そういうことするため?
- 光
-
おおー!
わかってるんじゃん!!
- 光
-
カラオケ行かないよ。
一緒にマンガ描かないか?
一緒にジャンプのテッペンとるんだ!
碧に光(岡田健史)との会話を話した空
- 空
- 誰もがさ、かあちゃんみたいに成功するんじゃないんだよ。
- 碧
- そんなこと言ってないけどな。
- 空
-
言ってるよ。
かーちゃんは成功した人だから、臆病に生きている人の気持ちがわかんないんだよ。
- 碧
- そこまで言う?
- 空
-
言うわよ。
私だって、まだ美大に未練あるんだよ。世の中はかあちゃんが思っているほど簡単じゃないんだよ。
みんなかあちゃんみたいに軽やかに生きられないんだよ!
渉先生とのデート会議
- 空
- 男を落とすリスト
- 碧
-
そうかーちゃんの秘伝の技だ。
- 空
-
秘伝技。ポケモンか?
技マシーン母。
- 碧
- ええ?
- 空
- (1) 一杯半で酔ったふり
- 碧
-
そうそう、こんな感じ。
あー私、酔っちゃったかもー
- 空
-
(2) 満員電車の混んだふり
いややんなくてもわかる。
混んだふりして寄りかかる的な。
- 碧
- そうそう
- 空
-
(3) 「手袋忘れちゃった〜、手冷た〜い!」
と言いつつ相手のコートのポケットに手を入れる。げんなり。
自分のポケットはないのか?
- 碧
- あってもだよ〜。
- 空
-
(4)泣いてないのに泣いたふり。
かーちゃん、これいくつまである?
- 碧
-
かっこ63。
あ、書き忘れた。
こういう基本も忘れないで。
男の子がなんか言ったら、
「あーすごい」「ほんとうですか。すごーい信じられないー」
リアクション大きめ多めにね。
とにかく笑顔。イタリアン言ったら、最後はティラミス。
ティラミスはかわい子ちゃんの食べ物なの。
- 空
-
かーちゃん、いつを生きてる?
それは昭和だ。平成ですらない。
- 碧
- いわんや、令和や。
- 空
-
かわいそうに。こんなことをしてモテてきたのか?
こそくな。
- 碧
- あんたが初デートどうしたらいいかって聞くから、かーちゃん、こんな一生懸命思い出して。
- 空
-
あー、めんどくせー
私が広瀬すずだったら、立ってるだけでいいのになー。
- 碧
-
仕方ないんじゃん。広瀬すずじゃないんだから、
私だって井川遥だったら、ただ座ってるよ。
- 空
-
かーちゃん、貫禄がにじみ出てるよ。
あーあ、でも渉先生は、こういう子が好きなのかな。
- 碧
-
男はみんな、かわい子ちゃんが好きよ。
知ってる?
アンケートをとって、どういうタイプが好きですか?
って聞くと、女の子は年齢とともに変わっていくんだって、
「優しい子」とか、「かっこいいこ」とか、「頼り甲斐のある人」とか、でも男子は、幼稚園児も小学生も中学生も高校生も大学生も社会人も大人になっても、おっさんになっても、
みーんな同じ。「可愛い子」って答えるんだって。
- 空
- バカなのか?
- 碧
-
そうとも言える!
今、キミさ、渉先生っていいたよね。
すっごい。もう名前で呼んでるの?
進展じゃない!!
- 空
-
ちがーう
渉って、苗字なんだって。渉 周一っていう名前。
- 碧
-
なるほど
それでみんな渉先生って。
- 空
-
あ、よろしくって言ってたよ。
かーちゃんあそこの整体行ってたんだね。
- 碧
-
え、まあ。
なんか言ってなかった?ママのこと?
- 空
- だから、よろしくって。
- 碧
- それだけ?
- 空
- あと、五十肩どうなんだろうって気にしてたよ。
- 碧
- 四十肩だ!!
初デートに対しての空の意気込み(象印のぞうさんを見ながら)
- 空
-
恋愛は、戦いかもしれない。
私にとっては未知との遭遇。
ぞうさん頑張ります!水無瀬空 大人への第一歩!
第1話 ウチの娘は彼氏が出来ないのセリフ名言
- 碧
-
恋愛って刀を持つことだと思うんです。
男と女の真剣勝負
きっと人をどこまで切ったいいかって恋愛で学ぶの。
刀を持たねば、血が出る頃合いもわからず、傷の治し方もわからない
- 碧
-
恋をすることでしか成長出来ない部分があると思うんです。
それより何より、あの恋焦がれる気持ちを知らないなんて、この世に生まれてきて不幸じゃないですか。
- 碧
-
相手を求め続けて、傷ついて、傷つけて、人間を知っていく。
そこを抜けてない人は弱い。
- 碧
-
ん?それ手にしてるのはタツヤの羊羹では?
好きだけど、タツヤの羊羹って何かのお詫びだよね。
- 碧
- 空
- 碧
- 空